この不況の中、資格を取ってキャリアアップを図りたいと思っている方は、たくさんいらっしゃると思います。でも、どんな資格が一番役に立つのか?本当に役に立つ資格を知っている方は少ないのでは?資格試験の学校や予備校などは、人気資格を売り込むだけで、本当に役立つ資格は何か?ということは教えてくれません。人気がある資格=役に立つ資格でしょ?いえいえ、残念ながら、人気がある資格=役に立つ資格ではないのが現状です。その理由は、メールマガジン「その資格は食えますか?」で!


2008年05月29日

虚偽表示、きょぎひょうじ(民法94条)その3 第三者に登記は必要か

(虚偽表示、きょぎひょうじ)
第94条 相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。
2 前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。

乙→←第三者(善意)

甲の土地

2項は、乙の手に渡った土地を、甲と乙の間の謀議を知らない第三者が、購入した場合は、甲と乙の間の売買契約が無効だから、買うことができませんよと第三者に対して主張することができないということです。

今日は、94条2項の第三者が保護されるためには、登記が必要かどうかという問題です。
以下の設例で考えて見ましょう。

甲→←乙(登記)→←丙(善意の第三者)

甲の土地の不動産登記簿は、乙が所有している。

甲と乙の不動産売買は虚偽表示である。乙は、丙に対して、甲の不動産を売却したが、登記はまだ、乙の元にあった。
やがて、甲は、乙に対して、虚偽の売買だったのだから、土地を返還するように求めた。
この場合、第三者である丙が保護されるためには、不動産登記簿をも有していなければならないのだろうか?

※前提知識
この問題を解く前提知識として、不動産登記簿の制度について簡単に説明する。

甲→←乙→←丙
乙の不動産

乙が所有する不動産を、甲と丙に売却した場合、どちらが所有権を取得することができるのか?
売買契約は、申込と承諾の意思表示によって成立するから、甲も兵も有効な売買契約の買主である。甲と丙どちらも、自分に土地を明け渡せと主張することができる。
しかし、不動産は、ひとつしかない。甲と丙で分割することはできないし、そもそも、分割した土地を買う契約ではなかったはずだ。

そこで、甲と丙どちらが所有権を取得することになるのが、決めておく必要がある。
先に売買契約を締結したほうが所有権を取得するというのが一般常識かもしれない。しかし、不動産については、高額な財産ということもあり、単に先に売買契約を締結したものが所有権を取得できるとはしなかった。
より、慎重な取引を求めて、先に不動産登記をしたものが所有権を取得することとした。(民法177条)

(不動産に関する物権の変動の対抗要件)
第177条 不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法(平成16年法律第123号)その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。

以上、前提知識

さて、上記の設例に戻る。
甲は、乙に対して、虚偽の売買だったのだから、土地を返還するように求めた場合、第三者である丙が保護されるためには、不動産登記簿をも有していなければならないのだろうか?
この設例を見れば、確かに、甲と丙が二重譲渡の関係に立っているように思うかもしれない。
となれば、登記の前後で、優先順序が決まるということになるかもしれない。

しかし、判例、痛切はそう考えていません。
なぜなら、94条2項の趣旨は、丙との関係では、売買契約が有効になされているという扱うわけですから、所有権は、有効に甲→乙→丙と移転していることになる。
したがって、甲と丙との関係は、前主、後主の関係であり、二重譲渡の関係に立たないということになる。
このように考えると、丙は、甲に対して、完全な所有権を主張でき、登記の移転を請求することもできる、

よって、94条2項の第三者である丙が保護されるためには、登記は必要ないということになるわけです。

以上、今日は、94条2項の第三者が保護されるためには、登記が必要かどうかという問題でした。

この記事の詳細は、ゼロニュース 虚偽表示、きょぎひょうじ(民法94条)その3 第三者に登記は必要かでご覧ください。

※上記、続きはこちらへのリンクが切れている場合は「資格を取ろう!・試験情報」から探してください。

この記事のほかにも役立つコラムを「資格を取ろう!・試験情報」にて紹介しています。ぜひ、参考にしてください。


資格試験講座、通信講座の口コミ・レビュー
LEC東京リーガルマインドの口コミ・レビュー・・・最大手の学校です。講座の質、テキスト、過去問ともに最も優れています。
フォーサイトの口コミ・レビュー・・・維持費、広告費用を抑えることで低価格で高品質の講座を提供している学校
クレアールの口コミ・レビュー・・・独自の非常識合格法と合格ナビシステムで定評があるクレアール
DAI-X(ダイエックス)の口コミ・レビュー・・・テキスト、過去問がわかりやすくまとまっています。通信講座も好評。
NewtonTLTソフトの口コミ評判・・・パソコンソフトが自分の習熟度を判定して、それにあわせた問題を出してくれる。
ヒューマンアカデミーの口コミ評判・・・ヒューマンアカデミーの講座は、女性向けの講座ですとか、教養関係の講座が中心になっています。
ユーキャンの口コミ評判・・・ユーキャンのテキストは、これ以上分かりやすいテキストはないと断言できるほど、テキストの出来がいいです。
大原の口コミ評判・・・会計といえば、大原と代名詞のように言われているほどの大手でかつ実績のある予備校です。

その他専門的な講座
東京司法書士学院の口コミ・レビュー東京FP(東京ファイナンシャルプランナーズ)の口コミ・レビューきんざいストアのFP通信講座の口コミ・レビュー

posted by 口コミニュース at 21:17 | 民法の勉強